朝の通勤時間帯に自宅の最寄り駅で、
「逃げたオカメインコを探しています」というオカメの似顔絵(かなり上手!)付きの紙を掲げた人を見かけました。
「あ~、うちでもあったなぁ」と苦い経験を思い出しました。
かつて私も、オカメインコを飼っていました。
そのオカメもどこからか飛んできて、うちにたどり着いた鳥です。
セキセイインコはたくさん飼っていましたが、オカメは初めてで、
セキセイより体が大きいのでちょっと怖かったりもしましたが、
まったくそんなことはなく、頭の羽が立っていて頬っぺたが赤い顔が愛らしい
おっとりとした鳥です。
前のお宅で相当可愛がられていたようで、とてもよくなついていました。
手乗りインコは自分も人間と同じと思っていて、とにかく人と一緒に遊びたくて仕方がないのです。
だから家の中に放し飼いにして過ごすのですが、そうすると人の後ばっかり追いかけて飛んできます。
そこで勢い余って肩に止まりそこね、たまたま開いていた窓から外に飛び出てしまった…と。
うちで何度経験したことか。
そのたびに胸が締め付けられる思いをしました。
この寒空に、今どうしているんだろう。エサは食べられているんだろうか?
誰かいい人のところに飛び込んでくれればいいけど…と、来る日も来る日も心配ばかり。
せっかくうちにやってきたオカメも、ちょっとした不注意から逃がしてしまいました。
インコは物まねが上手で、自分の名前を喋るほど賢いのに、一度外に出てしまったらほとんどの場合、
戻ってくることがありません。そういうところがおバカです。
当時の私も、「オカメインコを探しています」と似顔絵(のっぺりとした一本線の下手くそな絵)を描いて、
近所のバス停に貼りました。
インターネットが普及してない時のアナログな手法ですね。
残念ながら、見つからなかったですが。
駅で見かけた「探しています」の方…、どうしたかなぁとずっと気になっています。
逃げてしまったオカメがうちに迷い込んできてくれたらいいのに。
元の飼い主さんに戻してあげたいです。