お茶壺ポスト

ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか?

私(白木)は大阪に所用があったので、その前日に生まれ育った京都・宇治に行ってきました。

久しぶりに踏む故郷の地です。JR宇治駅に到着。

駅前にはこんなお茶壺型の郵便ポストがあるんですよ!

宇治市制施行50周年を記念して設置されたとあります。

そう、宇治と言えばお茶のまちです。

ということで、玉露を使った料理をいただいて、石臼を使った抹茶づくりを体験して…と計画していたのですが、、、

この日の京都はなんと気温30度超え!おそらく熱中症だったと思うのですが、一緒に行った家族の具合が悪くなってしまい、急きょ食事や体験の予約はキャンセルして早めにホテルの部屋に入れてもらいました。

幸い少し休んだら回復してくれましたので、夕方から10円玉でおなじみの平等院周辺をぶらっと散策。

私が住んでいたころからはすっかり様子が変わってしまいましたが、それでも懐かしいひと時を過ごすことができました。

また機会を作ってゆっくり訪れたいです。

そして、前述のお茶壺ポストにはモデルとなった現存のお茶壺があるそうなので、次回はそのお茶壺があるお店にも寄ってみたいです。

ちなみに、宇治市は京都アニメーション制作のアニメ「響け!ユーフォニアム」の舞台のモデルとなっていて、このお茶壺ポストが登場するシーンもあるようです。

泊まったホテルのロビーにもこのようなパネルがありましたよ。

とても気になりながらまだ観ることができていないこのアニメ、現在、シリーズ最終章となる第3期を放送中だと気づきました!

今からだと物語の内容はよく分からないでしょうが、知っている風景などが出てくるだけでも楽しめそうなので、とりあえず録画しておこうかな^^♪

城崎温泉

 

先日、兵庫県にある城崎(きのさき)温泉に行ってきました。

関東ではあまりなじみがないかもしれませんが、平安時代から歌にも詠まれるほどの湯治場で、

多くの文豪・文人に親しまれた歴史ある温泉街です。

日本海に面している場所柄、松葉ガニが美味!

七つの外湯(公衆浴場)めぐりでも有名です。

 

 

そんな楽しみどころが多い城崎温泉ですが、今回、私の一番の目的は、

城崎温泉でしか売っていない本を買うことでした。

それがこちら。

 

 

左から、

志賀直哉:城崎にて(解説書付き)

万城目学:城崎裁判(お風呂でも読める装丁)

湊かなえ:城崎にかえろ(カニの装丁)

tupera  tupera:城崎ユノマトペ(絵本)

 

まずは志賀直哉の「城崎にて」を読書。

読んでビックリしました…!

タイトルから、城崎温泉を舞台にした素敵な物語が繰り広げられるかと思っていましたが、

書かれていたのは、城崎でみかけた蜂・ネズミ・イモリの「死」から感じることでした。

小動物の現実的な「死」を突きつけられ、何とも苦しい思いになってしまう私小説です。

ちなみに「城崎にて」は、他の短編と一緒になった文庫が出ているので、

図書館で借りられます。そして短いのですぐに読めてしまいます。

 

ギョッとしたところで次は、安心できそうな湊かなえの「城崎にかえろ」を読書。

これは城崎温泉を舞台にした物語でしたので、旅で見たもの・食べたものを思い出しながら読むことが出来ました。

ちょっとほろりとする温かみのあるお話です。

また、志賀直哉の「城崎にて」を先に読んでいたからこそクスッと笑えるところもありました。

 

そして現在進行中で読んでいるのは、今年、直木賞を受賞した作家・万城目学の「城崎裁判」。

こちらも志賀直哉の「城崎にて」を読んでいないと面白さが半減する物語です。

なぜなら「城崎にて」でギョッとさせられたものの一つ、死んだイモリが出てくるからです。

 

ということで、現代作家2人の小説は、志賀直哉の「城崎にて」に繋がっていました~

 

実は旅行当日、新幹線で人身事故があり、城崎温泉に着いたのは、夕方の18時20分過ぎでした。

翌日は天の橋立を通る観光列車に乗り、西舞鶴から京都に行く計画でしたので、

旅館を朝9時30分に出発したため、城崎温泉での観光はまったくできませんでした。

 

買ってきた本を読んで、現代を生きている作家2人のイマジネーションを多いに刺激した

志賀直哉が見た風景を散策してみたくなりましたので、いつかもう一度、今度はゆっくりと

城崎温泉を訪ねてみよう!という楽しみが出来ました。    (多田容子)

将棋会館

 

ついに将棋の聖地、千駄ヶ谷の将棋会館に行ってしまいました!

建物の老朽化により来年移転してしまうので、その前に一度訪ねてみたいと思っていました。

 

駅にはこんな案内板が!

 

こちらは将棋会館の手前にある鳩森神社です。

(写真左側の茶色い建物が将棋会館。)

棋士にとってもう一つの聖地であろうこの神社で、

棋力向上を願ってどれだけの人が祈りをささげてきたことでしょう。

ちょうど梅の花が満開できれいでした。

 

こうして見ると、たしかに古い。。。

 

一般の人が入れるのは、1Fにある売店と2Fの道場。

今回私は、この売店で買いたいものがありました。

藤井五冠の「初手お茶」ふせんと豊島九段のマスキングテープ・・・ではなくて、、、

 

今まさに王将のタイトルをかけて戦っている羽生九段の扇子です。

 

昨年11月に1500勝したのを記念に作られた扇子ですが、

信条・信念や勝負にちなんだ言葉ではない、

「月光」という自然界に漂うやさしい光のことを揮毫した扇子を見て、

なぜか一目ぼれをしてしまったのです。

 

外には、王将戦のポスターが貼ってありました。

先日の第4局で2勝2敗のタイに。

明日から第5局が始まります。

どんな戦いになるのかとても楽しみです!

頑張れ、羽生九段!!

夏の思い出

 

新型コロナの第7波が猛威を振るっていた8月、東北に行ってきました。

母とともに、昔住んでいた福島県相馬市とその周辺(仙台・松島)をめぐる旅でした。

まず初日に、相馬市の松川浦漁港にある「浜の駅松川浦」で昼食を。

道の駅と同じようなところで、東日本大震災の復興市民市場として地元の食材が

楽しめるスポットです。

 

思いがけない出会いというのは、旅をわくわくさせるものですが、

昼食後、外のベンチでくつろいでいたところに、自称「シルバー軍団」とおっしゃる

平均年齢70歳以上のチャリダー6人組の男性がやってきて、きさくに話しかけてくれました。

自分たちは福島市から100㎞以上も自転車をこいで来て、もう体力の限界!

とか言いながらも楽しそうに笑いあっているその姿はとても輝いていました。

その中のお一人が、サラリーマン時代、我が家のすぐ近くに住んでいたことがわかりました。

定年後、福島に帰られたそうですが、私たちはその逆で、昔、相馬に住んでいたけど、

転勤で関東に移ったので、今日は思い出の地を訪ねるためにここにやってきたことを

伝えると、お互いにとても親近感がわき、さらに話が弾みました。

私は「これこそが旅だ!」と旅行の醍醐味を初日のお昼に味わえたことで

とても嬉しくなりました。

 

翌日は、仙台から松島に行き、遊覧船に乗った後、伊達政宗ゆかりの国宝「瑞巌寺」へ。

総門から本堂に続く洞窟、安土桃山文化を伝える建物ときらびやかな襖絵が目を引きます。

見物の時にちょうど私たちの前にいた歴史に詳しいご夫婦が、無知な私たちの会話を聞いて、

ガイドさんのようにいろいろと教えてくださったこともよい出会いでした。

 

東北はどこに行っても11年前の東日本大震災の話が出てきます。

今回訪れた海岸沿いの地域ではとくに津波の大きさを目の当たりにし、

想像を超える痛みが人々の心と大地に刻まれていることを実感します。

 

こちらは仙台の七夕まつり。3年ぶりに開催されました。

色鮮やかな笹飾りをこれからもずっと見ていられるよう、世の中の平和を願うばかりです。

演奏会再開♪

 

新型コロナウイルスによる休業要請が解除され、

先週、ついにオーケストラの演奏会が再開されることになりました♪

ただし、今までとは異なる新しい演奏・観覧スタイルで。

 

私は定期会員ですので、年間チケットを購入し席が決まっていますが、

座席は、前後左右一つおきの配置になり、改めて席の予約が必要になりました。

その他に施されたコンサート会場ならではの対策をご紹介します。

 

・来場者全員の検温(非接触型体温計の設置)

・チケット半券のもぎりは自分で。

・プログラムの手渡しはなし(自分でプログラムを取る)

・「ブラボー」などの掛け声禁止

・終演後の退場は、場内アナウンスの指示に従い2階席から退場

・ホワイエ(休憩所)でのドリンクコーナー閉鎖

 

そして一番違和感があったのは、演奏者がマスクをしていたことです。

管楽器はマスクしていたら吹けませんので、もちろんつけていませんが、

弦楽器、打楽器、指揮者、ピアニストの皆さんがマスクをしていました。

演奏者同士の距離もいつもより空いていて、オーケストラの編成も小ぶりな感じでした。

管楽器の飛沫がステージ上で気になるところですが、通常の会話で出る飛沫より少ない

という実験結果が出ています。

だったら別に演奏者はマスクする必要もないのに…と思いましたが、

マスクほど手軽な感染予防はありませんので、とやかく言うところでもありません。

ちなみに演奏者のマスクは色が統一されていました。

楽団員がグレー、指揮者が黒、ソリストのピアニストは白。

グレーと黒は、衣装の黒と統一されていてなかなか良かったですが、

ステージ上での白いマスクは、ソリストの華々しさを台無しにしてしまいますね^^;

 

オーケストラも観客も約3ヵ月ぶりの演奏会なので、感慨深いものがあるはずなのに、

顔の表情はわからないし、こちらも拍手しかできないので、お互いの気持ちが伝わらない、

ちょっと冷めた演奏会になったように思いました。

次回の演奏会は今月末。

東京の感染者数が今のままでは、またオーケストラはマスク着用でしょう。

何も気にせずに演奏することは、まだまだ先のことになりそうです。

♪春の祭典♪

 

今年も行ってきました!音大に♪

 

社会人向けの夏期講座ですが、今年はストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」の作品分析を受講してきました。

 

みなさんは「春の祭典」を聴いたことがありますか?

20世紀の最高傑作と言っていいほどの音楽です。

「春の祭典」という文字から、花が咲きほころぶ中、小鳥や蝶が舞い、春のお祭りがやってきた!

という印象を持ちますが、全くそんなことはなく、明るいイメージとは程遠い内容です。

祭典を「儀式」という言葉に置き換えたほうがしっくり来る音楽かもしれません。

 

時は古代ロシア。

畏れ多い自然の怒りを鎮めるために、若い娘を生贄にする儀式をバレエで表現したものです。

(怖い~。 物語の設定自体、現代ではありえません!>< )

 

初演は1913年のパリで行われました。

この時、あまりにも斬新な踊りと音楽に驚いた観客から不満の声があがり、

警察が出動するほどの大変な騒動になりました。

きれいなコスチュームとトゥシューズで踊るスタイルではなく、古びた衣装に内股の踊り。

音楽に口ずさむようなメロディはなく、刺激的な不協和音とリズムの連続。

新しい芸術を受け入れる土壌にありそうなパリでもこの時は大混乱でした。

でもその後、演奏会で価値が認められるようになり、今ではオーケストラの勝負曲として演奏されるほどになり、

多くの人を魅了する音楽になりました。

講座の先生がおっしゃるには、30年ぐらい前の日本では、春の祭典をまともに演奏できるオーケストラが

なかったそうですが、今では学生オーケストラも立派に演奏するとのこと。

 

講座の中では、ストラヴィンスキー自身が指揮を振ったオーケストラのDVDを鑑賞しました。

作曲者ご本人もあまりにも難しいリズムにちゃんと指揮を振れていないとか!?

見てください!この変拍子。

1小節ごとに拍子が変わるんですよ。

でも何故か、この不規則なリズムと不協和音の虜になってしまうのが春の祭典です。

 

機会がありましたら是非とも聴いてみてくださいね♪

バレエも目が釘付けになりますよ!

亀戸天神社の藤まつり

今年は、春分の日には雪が降ったかと思えば、その後急激に暖かくなり、東京都心は4月に過去最多の9日の夏日を記録するなど、春はどこへいったのだろうという感じでしたね。

春の花たちの見頃もあっという間に過ぎてしまいました。

例年ですと、藤を楽しめるのもゴールデンウイークの頃なのに、4月半ばを過ぎるともう散り始めているとの情報があるところも…

何とか近場でも観賞したいと、慌てて東京では有名な亀戸天神社に初めて行ってみました。

毎年多くの人で混雑するとのことなので、少しでもゆっくり楽しみたいと思い、早朝にお出かけです^^

残念ながら早咲きの藤はほぼ終わっていましたが、遅咲きはちょうど見頃となっていました。

境内にはつつじも咲いていました。やはり、つつじも例年より早いようですね!

遅咲きの藤は結構丈が長く、早朝の爽やかな風に花房がわずかに揺られ、甘~い香りが漂ってきます。

まだ人もまばらで、のんびりと至福の時間を過ごすことができました。

実は家を出たのは5時頃。早起きした甲斐がありました♪

スカイツリーと藤のコラボレーションも楽しめましたよ。

朝からお天気もよく、抜けるような青空に映えるコラボレーションに大満足でした!

真壁のひなまつり

先日、茨城県の桜川市真壁町で行われているひなまつりのイベントに行ってきました。

 

土浦駅まで電車に揺られ、そこから通称つくばりんりんロードと呼ばれるサイクリングロードを自転車を走らせて目的地に向かいます。

サイクリングロードの正式名称は、茨城県道501号桜川土浦自転車道線。

土浦市の土浦駅付近と桜川市の岩瀬駅付近をつくば市経由で結ぶ自転車道で、昭和62年に廃線となった筑波鉄道の線路敷き跡地を整備して作られています。

ここは、旧常陸藤沢駅の跡地。駅があった場所の一部は休憩所として活用されています。

田園風景や筑波連山の稜線などをのんびり眺めながら走ることができる魅力のサイクリングロードなのですが、早朝にスタートしたこの日は、朝靄で視界が悪く、とっても寒かったです。

朝靄のかかったサイクリングロードも幻想的な景色ではありましたが…

 

そして、目的地の真壁市街地に到着。

民家やお店、公共施設など約180軒で飾られた雛人形を見て歩くことができます。

とても大きく立派なお雛さま!

写真では大きさが伝わらないのが残念ですが、お雛さまが座っている座布団は、私たちが普段使う座布団と変わらないくらいの大きさです。

何か大きさの比較になるものを一緒に写しておけばよかったですね^^;

様々な年代の雛人形を楽しむこともできました。やはり、年代によってお顔の形などにも特徴があるようです。

昭和7年・12年・30年の雛人形。

お雛さまが館の中に飾られているものもいくつかありましたが、昭和30年代のものが多かった気がします。

中には石造のお雛さままで!真壁町は、石材の産地としても知られているそうです。

こんな吊るし雛もありました。台や傘も凝っていて可愛らしいですね。

図書館には、読書をするお雛さまたちが飾られていましたよ!

色々な表情の愛らしいお雛さまを鑑賞することができ、心弾むひと時でした♪

帰りのサイクリングロードでは、お天気もよくなり、走りながら少しずつ変わっていく筑波山の景色も楽しむことができました。

新幹線 途中下車の旅

 

年末に、佐賀まで祖父母のお墓参りに行ってきました。

飛行機ではなく新幹線で行ったので、途中下車しながらの旅です。

 

まずは1日目。

こちらは新神戸駅の時計です。

とてもおしゃれですね~

異人館の風見鶏をあしらったのでしょうか。

 

お馴染みのコーヒー店も異人館風。

 

2日目は今回の旅の目的地である佐賀へ。

博多からローカル線に乗り換えてお墓参りを。

そのあと博多に戻る途中で吉野ヶ里遺跡に寄ってみました。

 

ここが予想外に面白かったです!

弥生時代の遺跡ですが、弥生時代とは紀元前のこと。(ものすごい昔!?)

2000年以上前の暮らしぶりや建物を見て、文明の利器がなくても

知恵を働かせて自然とともに逞しく生きていたことに畏敬の念がこみ上げます。

 

目に留まったのはこちら。

鳥居の上に鳥が居ました。(ダジャレではなく、だから鳥居と言うよう^^)

おそらく渡り鳥ではないかとのことです。

五穀豊穣をもたらす鳥を敬っていたようです。

 

3日目は博多から東京へ。

途中の姫路駅で下車して、姫路城に行ってきました。

 

こちらは、江戸時代初期に建てられた建造物。

お城の中を登ってみましたが、とにかく階段の傾斜がきつい!

そして階段幅は狭く、頭上を横切る柱は低く…で、ここを攻めることは容易ではなかったはず。

家来は大変だったでしょうね。

 

見た目はたおやかでも、内側は頑強な造りのお城でした。

さすがは世界遺産の白鷺城!!

 

と、ここでもこんな風景に出会いました。

またしても鳥…。

白鷺城の門に2羽の黒い鳥…カラス。(別に珍しくはないですけどね。)

 

本当は、途中下車したところのご当地グルメリポートでもと思っていましたが、

振り返ってみると歴史をたどる旅となりました。

 

時代の移り変わりとともに進化する建物に対して、

いつの時代も変わらずに空を自由に飛んでいる鳥の存在が対照的で印象に残りました。

12年間の音の旅

 

先月、私の大好きなピアニスト・小山実稚恵さんのコンサートに行ってきました♪

 

2005年の春に、「ピアノで綴るロマンの旅」と題して12年間24回にわたるリサイタルが始まり、

今回はその最終回でした。

 

「12」という数字で思い浮かべるのは干支で、「24」という数字では時刻が連想されますが、

音楽にとってもこの二つの数字は結びつきが深いです。

ピアノの鍵盤を下のドから上のドまで数えると、白黒合わせて12鍵。

長調・短調の種類は、合わせて24調。

12年という歳月をかけて、小山さんならではの色と調性をプログラムしたリサイタルでした。

このリサイタルのすごいところは、24回のプログラム(曲目)が12年前にすべて決まっていたことです。

そしてそれぞれの回のテーマとイメージカラーも決まっていました。

 

2005年第1回の最初の曲を飾ったのは、シューマンのアラベスク。

2017年第24回を締めくくったのは、ベートーヴェンのソナタ第32番。

ハ長調の曲から始まり、24調の音楽の旅を経てハ長調に戻ってきました。(感慨深いです~!)

 

ハ長調は、ピアノの鍵盤で言うと、ドレミの音階を作るのに全部白い鍵盤だけで成り立つ調のことです。

第1回目のイメージカラーは、白。これからいろんな色に変化していく予感を与える無垢な色です。

最終回のイメージカラーはシルバー。「別の世界へ、内側から発する光」の意味があるようです。

テーマは「永遠の時を刻む」でした。

 

こちらが第1回と最終回のポスターです。

 

私のお気に入りは第4回。

イメージカラーは濃青紺。テーマは「幻想と現実」。

ラフマニノフのソナタ第2番第2楽章では、胸に染み入る音楽が伝わり、涙がこぼれました。

 

12年とは、干支が1周するぐらいの年月ですから12年前と同じ環境にいられるわけがありません。

私も途中の1回は、家の事情により行くことができませんでした。

おそらく小山さんにも悲喜こもごもあったかと思いますが、1回も欠けることなく、

いつも素晴らしい音楽を私たちに届け、勇気づけてくださいました。

12年経った今でも、ピアノが大好きな少女のままの小山さんが居らっしゃいます。

 

年2回の「ピアノで綴るロマンの旅」が終わってしまい寂しい限りですが、

来年の6月には、私たちのアンケートよって曲が決まるアンコールの回があります。

ラフマニノフのソナタ第2番が演奏されるといいなぁと、今からとても楽しみです♪